TOMOKO

2019年4月1日2 分

耳の聞こえない人へロックを伝えたい!

 愛知県豊田市にお住まいのTKさんとは、2014年からフェイスブックで交流をしています。きっかけはyoutubeで見つけてくれたところから。彼は耳に障がいがありますが音楽に対する情熱が高く、ご自身もバンド、ギターを弾かれます。

 その年のうちに豊橋のライブに来てくださり、16年、17年と名古屋のライブにもご夫婦で来てくれました。この年はKさんの誕生日当日でしたのでステージでお祝いをしましたね。奥さまも耳に障がいがあって、短い時間ですが3人で身振り手振りで会話をしました。

 ずっと考えていたんです。 私のライブは迫力あるギターが中心のサウンド、せっかく来てくれるのだから耳が不自由な二人に、何か、、もう一歩工夫が出来ないだろうか。 エネルギッシュなロックギターを伝えたい。だけどそんなことが出来るのか。注目されてご本人たちに嫌な思いをさせるのかもしれないし、、、、 かえって気を使わせてしまうのかもしれない。

 そこで今年こそ!!と思い切って 大阪にいる音響の大先輩、山田信一(シンコ)さんに相談しました。 わたしが音響エンジニアだったときに大変お世話になった、業界で泣く子も黙るというすごい方です。

 耳の聞こえない人へのアプローチ。雲をつかむようなところから、いくつものアイディアをならべて、とにかく話し合いました。

 そして、名古屋なら・・・ 「相当高いよこの方は、、、」とご紹介くださったのが、加藤さんです。

4月1日 山田さんが加藤さんを紹介くださり、プロジェクトが立ち上がる。

 技術チームが3人になって、さらに話し合いが具体的になっていきました。

◆ギターアンプを椅子のようにして直接振動を伝える?

◆テーブルに伝振動スピーカーを取り付け、ギター音をならす。

◆ボディーソニックの応用は有効か?

◆骨伝導イヤフォンが有効か?

◆スピーカーを直接触れるようにしてギター音を指で感じる。

◆スマホとBluetoothの活用  などなど

 でもどんなに話し合っても、聞こえない方の感じ方は、想像の域を超えない。 TKさんにすべての経緯をお話しして試してもらえるよう相談してみました。「実験台になるよ~楽しみです」と快く引き受けてくださいました。 旦那様は「感音性難聴」(高熱の原因)、奥様は「両側神経性難聴」(先天的難聴) 。これまで遠慮して聞くことができなかった、障がいの具体的なことも聞けました。

4月7日名古屋のライブ実験に向けて準備を進めます。

当日はKTご夫婦、加藤さんが、実験に参加してくれることになりました。

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